てんかん症状が出ても慌てないで!

カルバトール錠(成分名カルバマゼピン)の半減期とは

カルバトールはてんかんの部分発作や、双極性障害などの治療に使われる薬です。
とくに側頭葉で起きる部分発作に対しての効果が高く、けいれんなどの症状によく効きます。
また、双極性障害では躁状態を改善するのに効果があります。

この薬の主成分はカルバマゼピンと呼ばれるものです。
カルバマゼピンは、脳の神経系に働いて興奮状態を抑え、神経膜を安定させるという働きを持っています。
半減期はおよそ36時間です。また、血中濃度が最高になるまでにはおよそ4時間から24時間かかるとされています。

薬の半減期というのは、薬に含まれている薬効成分の血液中における濃度が半分になるまでの時間のことです。
人が薬を飲んだ場合、まず小腸で吸収されてから血管へと送られ、身体の隅々まで届けられることになります。
血液中の薬効成分は肝臓で徐々に代謝されるので、その量は時間が経つにつれてだんだんに減っていきます。
薬の半減期というのは、これがちょうど半分になるまでにかかる時間のことです。

カルバマゼピンの半減期は約36時間ですから、薬を飲んでから一日半の間はその薬効成分の半分以上の量が血液中に存在しているということになります。
カルバトールの効果はこの間継続して現れますが、カルバマゼピンの血中濃度が下がるにしたがってその効き目はだんだんに緩やかなものになっていきます。
血中濃度が最高になるのが飲んで4時間後~24時間後くらいの時間なので、だいたいそのくらいの時間帯に効果が最大になるということになります。

また、薬の作用時間は服用を続けるにしたがってだんだんに短くなっていくとされています。
そのため、通常は1日のうち2回から3回くらいに分けてこの薬を服用することになります。

このように、カルバトールは症状が出ている間はずっと、1日に何回か服用しなくてはいけません。
そのため、てんかんや双極性障害の症状がつねに出ていて、この薬を飲み続けなくてはいけない人は、副作用についても気になってくるのではないでしょうか。
カルバトールには、じつは体重が増えやすくなるという副作用があります。

カルバトールは飲み続けると太るの?

カルバトールを飲むとなぜ太るのでしょうか。この薬の成分自体には、人の体重を増やすという効果はありません。
薬を服用したときの体重増加は、あくまでも副次的なものであると言えます。

カルバトールは病院で処方される薬のなかでは、気分安定剤という種類に含まれます。
一般的に気分安定剤を含む向精神薬を飲んでいる人は太ることが多いと言われています。
これは、向精神薬を飲んだ人が行動的になり、食事量が増えることがあるためです。

カルバトールの場合、他の向精神薬にくらべてとくに太りやすいというわけではなく、体重の増加には個人差があります。
もし、カルバトールを飲んでいてどうしても太ってしまうというのであれば、普段の食生活についても見直してみる必要があります。
間食や脂質・糖質の多い食事をしているのであれば、野菜やタンパク質などカロリーの低い食事メニューに変えてみるようにしましょう。
また、ビタミンやミネラルなどはバランスよく摂取することが大切です。

もう一つの理由として、カルバトールには身体の代謝を低下させてしまうという作用があることが分かっていますが、その原因についてはまだはっきりとしていません。
身体の代謝が低下すると、体内でのエネルギー消費量が減ってしまうため、皮下脂肪や内臓脂肪などがつきやすくなります。
こうした場合、日ごろの習慣のなかに適度な運動を取り入れる必要があります。
筋肉がつけばそれだけカロリー消費をしやすい身体になるため、トータルでの代謝量を増やすことができます。

カルバトールを飲むと太るというのは、このように主に2つのことが原因となっています。
食事量の増加と代謝の低下という2つの要素によって体重増加が起こるわけです。
カルバトールを飲んだときの太りやすさは、日ごろの生活スタイルとも関係しています。
もし食事量が増えたときには、栄養のバランスを考えた上で適度な運動をするようにすれば体重増加を防ぐことができます。